コアカウンセリング支援協会(名古屋・荒畑)のスタッフです
精神腫瘍医という言葉をご存じですか?
精神腫瘍医とは、
がん患者の方々の心を専門に治療する医師のことです
現在の日本には、まだ、数十名しかいないそうです
がんになった場合、2~4割がうつ状態になるという報告もあるそうです。
うつ状態になると、がん治療に対する意欲も低下し、影響が出てしまう。
「がん」と言われると、
確かに、「死」を意識せざるをえない人は多いでしょう。
残された時間がないと知ったとき、
人が、心を病んでいくことは当たり前のことです。
私自身も、家族を大腸がんで亡くしています。
主治医から余命を告げられ、
私の家族の場合は、本人に事実をすべて伝えることを
あえてしない方向になりました。
本人は余命を知らなかったわけですが、
きっとなにかを感じ取っていたと思います。
家族が支えが必要ですが、
家族だからこそ、できること、できないことがあります。
実際、私も、家族として、事実を伝えていない中、
どこまで話をしていいか悩み、
また、本人も、家族に心配をかけたくないという気持ちが強く、
病気の話をさけていました。
もし、精神腫瘍医がいてくれたら、
きっと、違っていたと思います。
今、がん患者の方々のための心のケアが
徐々に広がっていることは、本当に嬉しく思います。
ただ、まだ、数十人というのは少なすぎます
より多くの精神腫瘍医が増えることを願うわけですが、
医師の絶対数が少ない中、多くは望めない現状もあります。
だからこそ、カウンセリングができる人材が必要です。
今後は、心理を勉強したカウンセラーが
もっと、がん患者の方々の心のケアができるように
なってほしいと思います。
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