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「英国王のスピーチ」という映画を観ました

2011/03/06
こんにちは。脇田です。

「英国王のスピーチ」という映画をご存知ですか?

今年のアカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4賞を取った作品で、今現在、放映中の映画です。

僕は受賞前に見に行ったのですが、前評判通り、いい映画でした。
主人公は歴史上の実在のイギリス国王で、今のエリザベス女王のお父様の「ジョージ6世」。
この方は子供の頃からの吃音で、いつもコンプレックスを抱えていたそうです。
その父親のジョージ5世が亡くなり、お兄様のエドワード8世が王位を継ぐのですが、そう、エドワードは民間人のシンプソン夫人との恋愛沙汰があったりして、結局王位を退きます。
その後ジョージ6世が王位に就くのですが、国王の最大のお仕事と言えば、もちろんいろいろな国事や行事やらもあるのですが、何よりもアピールがあったのが、全国民の前でラジオスピーチをすることでした。

さあ、大変。吃音のジョージにとってスピーチは大の苦手。
そこでいろいろな医師がその吃音を治そうとするのですが、なかなか上手くいきません。

困った妻の王妃が、名医がいるとのロンドンの噂を聞きつけ、ある心理療法士のもとを訪れます。
これがライオネル・ローグというオーストラリアから来た医師なんですが、なんだか怪しげな診療室にいるのは、見るからにうらぶれた老医師ひとりでした。

最初は王妃もジョージもこのローグを見下しますが、しかし次第に両者に間に信頼関係が生まれます。
実はローグは無資格の医師で、吃音の治療法も独自に編み出したもので、オーソライズされた技法ではありませんでした。
しかし、いやだからこそ、そこには実際の現場で戦争神経症の患者を治してきた経験が生かされていたのです。

そうそう、言い忘れましたが、時代はちょうど、第2次大戦前のイギリスで、ドイツではヒットラーが台頭し、誰もが知るその演説ぶりはまさに熱狂と煽動の時代を象徴していました。

その姿に、自国の危機を感じ取ったジョージは、開戦直後のスピーチに向けて英国民を奮い立たせるべくレッスンにレッスンを重ねるという次第で、映画は進みます。

詳しくは映画を見てもらうとして、この映画で僕が面白いと思ったのは、もちろん僕も小さいときに吃音で悩んだからということもあるのですが、人前で言葉を発するということがいかに大変なことで、そこには社会的な強化も弱化もあって、でも、それでも言葉というものが心と社会をつなぐ大切な絆となっているということ。
うん、そういうことなんです、この映画のポイントはね。

でもこの映画、結構コメディータッチなところもあって、とくに王妃役のヘレナ・ボナム=カーターがハリーポッターや「アリス・イン・ワンダーランド」なのであの魔女役だったなあ、とか、実はジョージ役でアカデミー賞を取ったコリン・ファースが「ブリジット・ジョーンズの日記」で変なTシャツを着たさえない兄ちゃんだったなあ、とか、思い出しながら観たりすると、それはそれで楽しめます。

まあ、とにかく。ちょっとはカウンセリングの勉強にはなった、いい映画でした。

 

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