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初夢は見ましたか?

宮崎理事長 2013/01/04
名古屋で信頼のある心理カウンセリング専門校
☆NPO法人コアカウンセリング支援協会☆

皆様、初夢は見ましたか?

古くから「一富士、二鷹、三茄子」をみると
縁起がいいと言われています。

富士=無事、鷹=高く、茄子=成す
縁起がいい語呂合わせ説

徳川家康が好んだもの説

などがありますよね。

夢といえば、心理学の世界では、
まずは、フロイトが有名です。
1900年に出版された「夢診断」の中でフロイトは、
「夢の解釈は無意識を知るための王道」
と位置づけています。
(つづく)


ただフロイトは、夢を
「抑圧されたリビドー(性の欲望と衝動)の願望充足」と
とらえるわけですが、
これがフロイト自身の主観的な潜在意識を
投影したものではないかという批判もあり、
現在ではその効力は失われています。

フロイト理論に異を唱えた人物は、
そう、ユングです。

リビドーを性の欲望や衝動だけととらえず、
もっと広く、本能のエネルギーと捉えたり、

フロイトは無意識を
表に出せない性的な欲望や不安といった
こころの闇の部分ととらえがちでしたが、

ユングは無意識を
意識を補償する
積極的・肯定的な機能をもったものとしました。

また、ユングは、
無意識を
個人的無意識だけではなく、
人類に普遍的な「集合的無意識」
という層もあると考えました。

集合的無意識とは、
精神疾患の患者さんが語るイメージの中に、
不思議と共通する点があり、
それが、古くから伝わる神話や伝承などとも
重なっていることにユングが着目して
提唱した説です。

個人的なものだけではなく、
遠い祖先から受け継がれてきた
人類全体の 心の記憶が、
個人の心の底にも眠っていると考えたわけです。

そして、夢には、
成長や発展といった前向きの欲求が
あらわれることもあり、
私たちの意識の一面的な偏りを
補償する働きがあるとしました。

フロイトとの違いは大いに興味深いところです。

患者との姿勢にも違いがあります。

フロイトは、 分析者が一方的に
患者の夢を解釈して、 それを教示する姿勢

しかし、ユングは、
患者には共感的な態度で臨み、
その解釈の内容を患者とともに吟味する姿勢が
重要だとしています。

だから、ユング心理学は、癒しの心理学とも
言われています。

当協会でも、
元金城学院大学教授の吉野先生が
ユング派として夢分析講座を担当しています。

私も毎回参加し、 今まで、
多くの夢に触れさせていただいてきたわけですが、
毎回、あらたな気づき、発見があり、
そして癒しを得る瞬間がたくさんありました。

日本でカウンセリングを広めた第一人者である
ユング派河合隼雄先生の 直弟子である
吉野先生だからこそ、
ユング心理学の大切なことを
しっかり教えて頂けていると感じます。

夢は、本当に不思議です。

生理学や脳科学などが発達した現代、
夢をすべて信じすぎるのは、
非科学的であり、よくない面も出てきますが、
いまだ解明されていないことも多く、
すべてを排除するのも、
どこか柔軟性にかけていて、
もったいないように思います。

ちょうど初夢の時期です。

ご自身の夢を吟味してみてください。
自己理解を深める良い機会かと思います
 

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