拝啓 今年の夏は記録的な暑さが続いておりますが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私はというと、5月に40歳の誕生日を迎えました。
気がつけば四十路です。早いものです(苦笑)。
分析心理学の創始者ユングは40歳前後を「人生の正午」と呼び、
人生の正午である中年期には発達の根本的変化が起こると
言っています。
人生の正午には、人間の頭の上を照らす太陽の位置が変わり、
ほんのわずかだが影の向きが逆になるというように、
人生後半では、
今まではあまり気にならなかったものが大切に思えてきたり、
とても重視してきたことに価値を見出さなくなったり、というように
意識や価値観が変化するというのです。
かくいう私も、ここ1~2年で大きな変化が起こっています。
当協会の理事長に就任、メンタルサポート株式会社の代表に就任、
最愛の父が肺がんで亡くすなど、
まずは否応なく環境が変化しました。
そして、心理カウンセラー、講師、経営者といくつもの役割を兼務し、
多忙を極める中、あれこれ悩む気持ちを
どうにかしようとすればするほど 悩みは大きくなっていき、
今年1月頃には、漠然とした不安と 理由なき空虚感に
さいなまれるようになりました。 久しぶりにうつ的な状況に
陥っていたと思います。 まさに、孤独そのものです。
とても辛い日々でした。
でも、今は、この孤独になることで、
はじめて、自分は一人ではないこと、
ずっと一人ではなかったことに
改めて気づくことができました
落ち込んでいる時に、
不思議と友人から連絡が入ったり、
コアの仲間から手紙をもらったり、
長い間苦しんでいたクライエントの方が就職できたり、
袋小路に入ってぬけだせなかった方が出口を見つけたり、
わざわざ私に会いたいと
遠くから会いに来てくれる方がいたり、
新たなクライエントや新たな企業を
紹介して下さる方がいたり、
と諦めそうになると、 なぜか?誰かに助けられ、
不思議と、 今の仕事の意味や遣り甲斐を
再確認することになるのです。
葛藤の日々の中、なんとか前に進んできたのは、
私以外の誰かの力のおかげです。本当に感謝しております。
人間性心理学の創始者マズローは
「理由なき空虚感や漠然とした不安は、
さらなる成長への導きとなる」
と言っています。
自分自身の内側との対話を通して、
悩んで、悩んで、悩みぬく、
苦しんで、苦しんで、苦しみぬく、
その果てに一条の光が射してくると真実を、
私はクライエントの方々から教えて頂いています。
今も、苦しいですが、私なりに、その道程を進みながら、
成長していこうと思っています。
会員の皆様には、心の学びを通して、さらなる成長をして
いただけるよう新たな学びをご提供できればと
試行錯誤をしています。
そして、秋から新しい企画講座も開講します。ぜひ、ご覧ください。
今後とも、引き続き
ご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。 敬具
NPO法人コアカウンセリング支援協会 理事長 宮崎勝博
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