先日、多くの感動的なアニメ映画を手がけた
宮崎駿監督の引退会見がありました。
ルパン三世カリオストロの城、
ナウシカ、
となりのトトロ、
魔女の宅急便、
もののけ姫、
千と千尋の神隠し などなど、
私自身も宮崎駿作品に感動したひとりです。
皆様はどの作品が好きですか?(続く)
続き
私は、
「千と千尋の神隠し」がとても印象に残っています。
タイトル通り、
主人公の千尋が神隠しにあって、
お風呂屋さんで働きながら、自律していくお話です。
あの世界観は、
まさに神話の世界です。黄泉の国かもしれません。
神話の世界、黄泉の国に迷い込んだとき、
古事記やギリシャ神話でも、
やってはいけないと言われることが、
「後ろを振り返ってはいけない。」
という言葉です。
千と千尋の神隠しでも、
最後に同じようなシーンがあります。
私は、河合隼雄先生を、
そして、
直弟子である吉野要先生を尊敬しています。
当然、影響も受けるわけですが、
やはり、神話には、現代人にとって、
大事ななにかが埋まっていると考えています。
宮崎駿監督は、今回の引退会見で、
「(先人たちは)繰り返し、繰り返し、
この世は生きるに値するんだと言い伝え、
本当かなと思いつつ死んでいったんじゃないかな。
それを僕も受け継いでいるんだと思う。」
とおっしゃっています。
「後ろを振り返ってはいけない」
「この世は生きるに値するんだ」
宮崎駿監督からの
大切なメッセージだと感じます。 |