2021年(令和3年)新年のご挨拶
明けましておめでとうござます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、
厚く御礼申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルスによる
世界的なパンデミックが起こりましたが
現在、ワクチン接種も始まり、
新型コロナウイルスの恐怖から
一筋の光がさしています
令和3年は、暗闇から脱して
明るい時代になることを願うばかりです
コロナ禍の時代において、
改めて、考えたことがあります
それは、『普通』の定義です
『普通』を定義すること自体が
大変変難しいことですが
仮に、
「時代が求めている平均、標準」
としましょう。
働くという意味で、
日本社会の中心産業は製造業です。
(特に愛知県は今も昔も)
製造業の普通とは、
「マニュアル通りのスピードと正確さで、
何かを組み立てる、操作すること」
と言えます。
ただ、時代とともに、
製造業ではロボットがマニュアル通り、
何かを組み立てることができるようになりました。
製造業でも、もう時代が求める普通は変わっています。
ロボットができることを人に求めません。
日本全体でみれば、
中心産業は、製造業から
徐々にサービス業に変わってきてもいます。
だから、現代の日本社会の普通とは、
「コミュニケーション能力」と言えます。
発達障害という言葉を
よく耳にするようになりましたが、
これは、時代が求める「普通」の定義が
変わったことが理由と言えます。
昔は、その人の個性だったのに、
普通の定義が変わったために、
病気とか、障害とされるようになったのです
私たちは、
過去の自分から脱して、今と未来に向けて、
普通を書き換えないと、
もしかしたら、生きていけないかもしれません。
製造業に限らず、日本社会の様々な分野で、
コミュニケーション能力が問われる時代となりました。
コミュニケーションとは、
自己表現が上手だけではだめです。
なぜなら、相手がいるからです。
相手の話を聴く力が必要です。
しかし、聴くことが話すよりも難しいため、
なかなか聴ける人は世の中にいません
相手の考えや気持ちを理解できれば、
話すことは、実は簡単です
口下手でも営業成績がトップの人は沢山います
というか、人から信頼され、
コミュニケーション能力の高い人は、
喋り上手ではなく、確実に聴き上手です
普通の定義が変わった今、
聴き方の習得は最優先事項と言えるでしょう。
弊会は、名古屋の
心理学・カウンセリング普及の
草分け的存在として、約30年に渡り、
聴ける人材育成を行ってきました。
令和の時代に必要不可欠な
聴く力、話す力、
機械ができない人の心を理解する力を
学び、向上する場をご提供できるよう、
今後も精進していく所存です。
本年も御指導、御鞭撻を賜りますよう、
何卒宜しくお願い申し上げます。
2021年(令和3年)元旦
NPO法人コアカウンセリング支援協会
理事長 宮崎勝博
(公認心理師・精神保健福祉士・社会福祉士)
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